コンサートに参加できなくて悲しむよりは、遠征してでも推しに会いたい。当たればどこへでも行く覚悟だけはあって、気づけば北海道が多くなっていました。大阪も、名古屋も。
そして遠征のたびに「日帰りより、どうしてこんなに荷物が増えるんだろう」と思います。
理由は、欲張っているからではありません。知らない土地、知らない会場では、席の良し悪しも、会場の造りも、電波も、ごはん事情も、天気も「読めない」からです。読めない分を、私はモノで埋めていました。
日帰りの基本的な持ち物は前回の記事(推し活の持ち物リスト)にまとめています。今回は、そこに何を足すのかをご紹介します。
- 遠征で荷物が増える本当の理由
- 日帰りのリストに足すもの(ガチャの空ケース・ポケットWi-Fi・大容量バッテリー)
- 減らしていい荷物と、例外的に増やす荷物
- 夜行バスと飛行機、それぞれの備え方
遠征の持ち物が増える理由

遠征の荷物が増えるのは、「わからないこと」が増えるからです。
日帰りの現場なら、会場の造りも、駅からの道も、近くのお店も頭に入っています。
ところが遠征先では、そのすべてがまっさらになります。銀テープが飛んでくる席なのかも読めない、電波が入るのかも読めない、コンサートが終わったあとにごはんを買えるのかも読めない。
つまり増えているのは荷物ではなく、不安のほうでした。私は不安をひとつずつモノに置き換えて、ボストンバッグに詰めていました。
陸か、海か
遠征のかたちは、陸か海かで決まります。
陸続きの場所なら、私は夜行バスを選びます。当日に着いても開演には間に合うので、焦らずに移動できるからです。あとは体力次第でしょうか(笑)。
海を渡る北海道のような場所は、前日入りして、翌日に帰ってくる形にしていました。移動が読めない分だけ、時間に余裕を持たせます。
同行は、友達も当たれば一緒に、自分しか当たらなければ、一人でも余裕で参戦していました。一人か二人かという同行の判断が、そのまま荷物の量を決めていきます。
原則ボストンバッグ1つ
行きの荷物は、原則ボストンバッグ1つに収めます。
キャリーケースは移動がとにかく大変で、階段やホームでへとへとになってしまうからです。冬でどうしても荷物が増えるときだけ、仕方なくキャリーを転がしていました。
だから洋服はできるだけ減らしますし、シャンプーや歯ブラシといったアメニティも持っていきません。ホテルに置いてあるものを使えば、それで足りるからです。
減らす前提があるからこそ、「増やすもの」がくっきり見えてきます。次の章で増やす分をご紹介します。
遠征だけ持っていくもの

日帰りには持っていかないのに、遠征には必ず入れるものが3つあります。ガチャガチャの空ケース、ポケットWi-Fi、そして容量の大きいモバイルバッテリーです。
3つに共通しているのは、どれも「読めなさへの保険」だという点です。あったら便利だから入れているのではなく、なかったときに困る場面が想像できてしまうから入れています。
ガチャケースを持つ理由
ガチャガチャの空ケースは、銀テープを丸めて持ち帰るために持っていきます。
くるくると巻いてケースに入れておけば、折れも曲がりも防げます。おすすめは500円クラスのガチャの容器です。300円のものより明らかに丈夫で、カバンの中で潰れません。ピンバッジを入れて持ち帰ったこともあります。
ただ、日帰りのときは持っていきません。地元の会場なら、チケットの席番号を見ただけで「ここは銀テが来る席かどうか」がだいたい読めてしまうからです。席が当日にならないとわからない時は、もちろん持っていきます。
でも遠征先は、会場の造りそのものを知りません。読めないから、備える。私にとってガチャケースは、荷物というより、わからなさへの答えでした。
ポケットWi-Fiは不安対策
ポケットWi-Fiは、現地の電波状況がわからないので、東京からレンタルして持っていきます。
デジタルチケットが当たり前になった今、電波が届かないと入場すらできません。会場前の長い列の中でスマホがくるくる回り続ける場面を想像すると、それだけで胃が痛くなってしまいます。
だから私が持っていく理由は「便利だから」ではありません。「不安を減らすため」です。結局、一度も使わずに帰ってくる遠征もありました。それでも構わないと思っています。
モバイルバッテリーは容量を上げる
モバイルバッテリーは、日帰りより容量の大きいものに変えます。
飛行機の中でも、夜行バスの座席でも、充電できない時間がとにかく長く続くからです。移動と待機と本番を全部まかなうと考えると、日帰り用の小さなものでは心もとなくなります。
ただし、大きければいいわけではありません。飛行機は機内に持ち込めるバッテリーの容量に上限があります。買う前に必ず容量の表記を確認してください。せっかく用意したのに保安検査で預けられなくなってしまうと、目も当てられません。
私は「飛行機に乗せられる範囲でいちばん大きいもの」を基準に選んでいます。
減らす荷物と、増やす荷物

荷物を減らす話をしてきましたが、遠征には例外的に「増やすもの」もあります。
面白いのは、増やすものが高価なグッズでも大きな道具でもない点です。私の場合は、靴下と、小さな非常食でした。どちらもかさばらないのに、あるとないとで一日の質がまるで変わってきます。
減らすところは思い切って減らして、効くところだけ増やします。遠征の荷造りは、その線引きの作業だと思っています。
靴下だけは多めに
ボストンバッグ1つを守りたいのに、靴下だけはいつも多めに入れていました。
理由は単純で、足元が濡れるからです。雪で靴の中までしみてくることもあれば、逆に会場の中が暑くて蒸れてしまうこともあります。足元が濡れると意外なほど気になりますし、風邪をひきやすくなったり、大事な場面で集中できなくなったりするのですよね。
以前の服装の記事では「厚手の靴下は会場で暑くなるから我慢する」と書きました。遠征では、厚さではなく枚数で解決します。靴下ならそんなに荷物にもなりませんから、私は迷わず増やす側に入れています。
非常食を1つ潜ませる
家からカロリーメイトを1箱、こっそり潜ませていきます。
遠征先では、会場の周辺どころか大きな駅の周りまでファンで溢れて、ごはんが食べられない日が何度もありました。地方はお店が閉まるのも早く、コンサートが終わってから夕飯を買えず、ホテルでカップ麺をすする夜もよくあったのです。
せっかく来たのだから地元のものを食べたい気持ちはあります。でもコンサートが最優先ですから、結局マクドナルドかコンビニに落ち着きます。
だから小さな非常食をひとつだけ入れています。とはいえ荷物は減らしたいので、たいてい帰りまでに食べてしまいます(笑)。
移動と宿の準備

持ち物から少し離れて、移動と宿の話もしておきます。コンサートの遠征で読めないものは、会場の中だけではないからです。
眠れるかどうか、寒いのか暑いのか、宿から会場までたどり着けるのか。私はここでも、事前に決めておくルールをいくつか持っています。決めておくと、当日に迷う回数がぐっと減っていきます。
夜行バスは3列シート
夜行バスは、必ず3列シートを選びます。
安さも大事ですけれど、ここだけは譲りません。翌日にコンサートが待っている以上、眠れるかどうかがすべてだからです。
あわせてイヤホンを充電して持っていきます。バスが走り出したら小さな音でリラックスできる音楽を流して、目をつぶります。夜行バスの中では原則スマホも使えませんから、とにかく寝ることだけを考えます。
それでも夜行バスで着いた日は、眠いし疲れます。そこはもう気合ですね(笑)。その一日だけは、気合で乗り切ると決めています。
冬の北海道は中が暑い
冬の北海道でいちばん驚いたのは、外の寒さではなく、建物の中の暑さでした。
外は身を切るように寒いのに、中は東京よりも暖房がガンガン効いています。中途半端に厚着をして入ると、汗をかいて、そのまま風邪をひいてしまいます。
私の対策は、脱ぎ着できる服を重ねることです。そして夏用のエアリズムを一枚仕込んで、汗を速乾で飛ばしてしまいます。夏のインナーを冬に着る逆転の発想ですが、私にはこのやり方がいちばん効きました。
足元は必ずスニーカーです。雪が積もった道はつるつる滑るので、ヒールは選びません。宿は原則、会場の近くか、近くの大きな駅のそばに取っています。
遠征の持ち物によくある質問
- 遠征のカバンは、キャリーとボストンのどちらがいいですか?
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私は原則ボストンバッグ1つです。キャリーは移動がとにかく大変なので控えています。ただ、冬で荷物がどうしても増えるときだけは、仕方なくキャリーを使っていました。
- 飛行機のとき、グッズはどう分けていますか?
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機内に持ち込める荷物は1つだけなので、上が閉まるバッグをカバンの中に入れておきます。壊れたら困るグッズは手元に、着替えや洗面道具は預けてしまいます。
- 会場の近くにホテルが取れないときはどうしますか?
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札幌ドーム公演で札幌に宿が取れず、旭川から高速バスで4時間かけて会場に向かった年がありました。取れない日は本当に取れないので、私は早めに動くようにしています。
まとめ

遠征で荷物が増えるのは、欲張っているからではありません。
知らない土地と知らない会場で、いろいろなことが「読めない」からです。
ガチャの空ケースも、ポケットWi-Fiも、多めの靴下も、カバンに潜ませたカロリーメイトも、全部わからなさへの保険でした。逆にいえば、読めるようになった部分から荷物は静かに減っていきます。何度か通った土地で、持っていくものが一つ減ったときの身軽さは、ちょっとうれしいものですよ。
参加できなくて悲しむよりは、遠征してでも会いに行きたい。その気持ちさえあれば、荷物のことは後からどうにでもなります。あなたの遠征が、少しだけ軽くなりますように。

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