ファンクラブの年会費は元が取れるのか。入ろうかどうしようかと迷って、そこで止まっている方は多いのではないでしょうか。
年に何千円かを払って、その分だけ何かが返ってくるのかどうか。
私も入る前は、同じことを考えていました。長く払い続けてみて分かったのは、この問いには計算で出る答えと、計算では出ない答えの2つがあるという点です。まずは計算で出るほうから見ていきましょう。
- 年会費を月にならすといくらになるか
- 元が取れたと感じた3つの場面
- 更新を忘れた年に気づいたこと
- ファンクラブに入らなくていい人
- 迷ったときに月会員から試すという道
年会費は月にならすと300円ちょっと

金額の話から先にしてしまいましょう。私が払っていたのは、年に4,000円ほどでした。ファンクラブによって幅はありますが、3,000円から5,000円あたりに落ち着いているところが多いようです。
年4,000円と月300円の見え方
4,000円を12か月で割ると、月に333円です。年に4,000円は一瞬ためらう金額でも、月にならせば缶コーヒー2本ぶんになります。同じ金額なのに、ずいぶん印象が変わりますよね。
迷っている方には、まずこの割り算をおすすめします。
年単位で見ていると、どうしても大きな出費に見えてしまう。ところが月に置き換えたとたん、自分の生活のどこを削れば出てくる金額なのかが見えてきます。判断するなら、見えている状態でしたほうがいいと思いませんか。
損得だけでは答えが出ない理由
ただ、月333円という数字だけでは答えは出ません。
返ってくるものが金額ではないからです。チケットが当たった年もあれば、全滅した年もありました。当たった年は元が取れて、外れた年は損をした。そういう数え方をしていたら、たぶん私は途中でやめていたと思います。
私にとっての年会費は、推しを応援しているための料金と、応援している証拠でした。証拠という言い方は少し大げさに聞こえるかもしれません。それでも、この感覚がいちばん近いように思います。
元が取れたと感じた3つの場面

とはいえ、返ってきたものが何もなかったわけではありません。払っていてよかったと思えた場面は、大きく3つありました。
- ①コンサートに申し込める
- ②情報が向こうからやってくる
- ③同じ仲間がこんなにいたと分かる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①コンサートに申し込める安心感
いちばん分かりやすいのは、やはり申し込みの権利です。
私の推しは一般販売がほとんどなかったので、会いに行きたいならファンクラブに入るしかありませんでした。当たるかどうかは別の話として、申し込める場所に立てること自体に意味があったと思います。
②情報が向こうからやってくる
意外と大きかったのは、お知らせが届くことです。
入る前は、新聞のテレビ欄とにらめっこして出演を探し、見つけたらビデオの予約をする。毎回その繰り返しでした。ところがファンクラブに入ると、きちんと連絡が来ます。見逃すことがなくなって、探す時間もいらなくなりました。
誕生日にはカードが届いて、お正月には年賀状も届きます。うちの推しはどんだけまめなんだよ、このかっこいいくせに。毎回そんな一人突っ込みを入れながら、それでも届くたびに嬉しくなっていました。
③同じ仲間がこんなにいた実感
3つ目は、少し説明しにくいものです。
ファンクラブの中だけで思いきりキャーキャー言える場所があると、こんなに仲間がいたのかと実感できます。テレビの前で一人で騒いでいたころとは、気持ちの立ち方が違ってきました。
「私、この人を応援しているの」と自信を持って言える。
私がお金を払って手に入れていたのは、たぶんそこでした。これから始める方に向けては、推し活の始め方の記事に最初の順番をまとめています。
更新を忘れた年に気づいたこと

払っている意味がいちばんはっきりしたのは、実は払えなくなったときでした。ここが、この記事でいちばん書きたかった話です。
育児に追われて切れていた会費
出産と育児に追われていた時期に、私は更新をすっかり忘れていました。
気づいたときには、会員ではなくなっていた。あのときの落ち込みようは、自分でも驚くほどでした。なんで自動更新にしておかなかったんだと、過去の自分を責めもしました。
おかしな話ですよね。ずっと払っていたときは、元が取れているかどうかを気にしていたのに。切れた瞬間に出てきた感情は、損したという計算ではなく、まぎれもない喪失感でした。
その時の推しは、うちの子だった
そこで私が自分に言い聞かせたのが、仕方ない、その時の推しはうちの子だったんだよという言葉でした。赤ちゃんに手いっぱいだった時期を、責めるのはやめよう。そう思いこませて、すぐに入り直しました(笑)。
この一年で気づいたのは、年会費が何に対する支払いだったのかという点です。私は権利を買っていたつもりでいたけれど、本当は自分の立ち位置を買っていた。ファンでいる自分を、毎年ひとつ確かめていたわけです。だから自動更新にはせず、切れるタイミングで自分の手で払っていたのだと思います。事務的になってしまうのが、なんとなく寂しかったので。
推しの活動が終わって、ファンクラブも一緒に終わりました。それでも、払い続けた年月そのものが手元に残っています。お金の使い方としてどうだったのかは、推し活は自分のためになるという記事にも書いたとおりです。
ファンクラブに入らなくていい人

ここまで読むと入ることをすすめているように見えるかもしれませんが、そんなつもりはありません。入らなくていい人も、はっきりいます。
テレビと自動録画で満足できる人
テレビで見ているだけで満たされているなら、入らなくていいと思います。最近のレコーダーは、推しの名前を登録しておくだけで自動で録ってくれますよね。それで足りているなら、わざわざ年会費を払う理由はありません。
境目になるのは、会いたいかどうかです。画面越しでは足りない、どうしても同じ場所にいたい。その気持ちが出てきたときが、入るタイミングではないでしょうか。友達に相談されたときも、私はまず「なんで入りたいの?」と聞きます。理由が自分の中にある人は、たいてい迷っていません。
迷うなら月会員から試すという道
それでも決めきれないなら、月単位で入れるファンクラブを選ぶ手もあります。私の推しには月会員の仕組みがなかったので、ここは息子たちに教わった話です。年会費のほうが月割りでは安くなるけれど、まとまった金額は出せない。そんなときに月会費のプランを見つけて、お試しで申し込んでいるようでした。
入ったら抜けられないサービスではありません。月から始めて、続けたくなったら年に切り替える。合わないと思ったら、そこでやめてもいい。入るのも、入らないのも、やめるのも自由です。家族に打ち明けるかどうかで迷っている方は、家族に言えないときの伝え方もあわせてどうぞ。
ファンクラブの年会費によくある質問
- ファンクラブの年会費は、結局のところ元が取れますか?
-
チケットの当落だけで測るなら、当たった年は取れて、外れた年は取れません。ただ、返ってくるものは申し込みの権利だけではありませんでした。お知らせが向こうから届く安心感や、同じ仲間がいると分かる実感も含まれます。私が払っていたのは年に4,000円ほどで、月にならせば333円。この金額で自分の応援を続けられるなら、私にとっては取れていたと思います。
- チケットが当たらない年も、続けたほうがいいですか?
-
私は続けていました。全滅して落ち込んだ年もありましたが、それでやめようとは思わなかったからです。ファンクラブをやめるのは推しから降りることだと、どこかで感じていたのだと思います。次こそ当たれ、という気持ちのほうが強かった。ただ、当落だけを目的に入っているなら、いったん離れる判断もあっていいはずです。
- 入るかどうか迷っています。決め手は何でしょうか?
-
会いに行きたいかどうかだと思います。テレビや配信で満たされているなら、無理に入る必要はありません。画面越しでは足りないと感じたときが、入るタイミングです。それでも決めきれないなら、月単位で入れるファンクラブを選んで試してみる方法もあります。合わなければやめられますし、続けたくなったら年会費に切り替えればいいのではないでしょうか。
まとめ

- 年に4,000円でも、月にならせば333円。まず割り算をしてみる
- 元が取れたと感じた3つ(申し込める/情報が届く/仲間がいると分かる)
- 払っている意味は、更新が切れたときにいちばんはっきりする
- テレビと自動録画で満たされているなら、入らなくていい
- 迷うときは、月単位で入れるファンクラブから試す手もある
年会費が高いか安いかは、金額だけでは決まりません。
何を返してほしいのかによって、答えが変わってきます。チケットだけを求めるなら当落がすべてになりますし、応援している自分を確かめたいなら、払っている間ずっと返ってき続けます。
入るのも、入らないのも、やめるのも自由です。自分がどちらを求めているかだけ、先に決めておくとラクになりますよ。

コメント